八男

八男って、それはないでしょう!

 典型的な異世界転生チートハーレムモノ。

 転生した先が、ド田舎の貧乏下級貴族の八男坊。生活には不自由しないものの、質素すぎる食事に畑と森以外何もない領地というか村。成人すれば領地を出て独り立ちしなければいけない未来も見えている。主人公の将来は前途多難だが……。

 というものの、「人生イージーモード」過ぎる。実は魔法を使えることが判明しました。魔法使いは数がいないので食いっぱぐれることはなさそう。わずかな期間ながらも王国トップクラスの魔法使いの弟子となりとても強くなりました。師匠の遺産を継ぎ装備も家も一級品、使い切れない大金ももらいました。入学した冒険者学校で親友と美少女と出会いパーティーを組みました。記録にすらない強大な魔物に遭遇したけど大魔法でやっつけました。その褒章で貴族位と大金を得ました。えとせとらえとせとら。ピンチっぽい状況に陥るけど、基本的にあっさり解決の本当に人生イージーモードすぎる。魔法もわりと何でもアリの設定だし。

 

 とまあ、散々には言ったけれど、気持ちよく無双する展開が読みたいって言うのなら悪くはないんじゃないでしょーか。そればかりだと飽きるけど、別にそういうのも嫌いじゃないし。現代知識チートはなくはないけど本筋ではなし。貴族社会をきっちりしてるのは好感かな。キャラ数をしぼらず本音と建前と立場としがらみなんかで振り回されてるのは中々に。

 現行120話。

謙虚堅実

謙虚、堅実をモットーに生きております!

 現世→現世の転生って、それは前世の記憶がある、ってことだよねえw そんなお話。

 少女漫画の世界へと転生した(前世で物語だった世界へと生まれ変わった)主人公。お金持ちのお嬢様の嫌がらせを乗り越え、王子様とめでたく結ばれハッピーエンド、といった漫画。ただし、本作の主人公が転生したのは、漫画の主人公役ではなく、悪役キャラのお金持ちのお嬢様。漫画のストーリー通り進めば、お嬢様としてはバッドエンドなわけで、それを回避すべく主人公はあがいていく。

 漫画で描かれた部分とはほど遠い小学生の頃から話がはじまるので、序盤はややかったるい。が、中学に入る頃からはいい感じ。元の庶民根性と生粋の純粋お嬢様成分が変な具合に混じり合って中々愉快。現行、最新241話。

ノクタ諸々3

 引き続き、18禁のノクターンから。

ドア魔人 / アフター

 鍵のかかった扉を自在に開けられる能力を持つ主人公が、同級生たちの引き起こすトラブルに巻き込まれていくお話。ノリ軽めのミステリなんだけど、これ間違いなく『化物語』意識してるね。少なくとも序盤に出てくる女の子3人は属性そのまま。そんな感じで、軽めのノリで読みやすい。

 以前読んだ記憶あったのにランキングにあって何事かと思ったが、一旦消されて再投稿だそうで。本編は完結済。エロはおまけで最終章くらい。番外編が連載中で現行2章まで。

マスター☆ロッド

 バカエロ枠。自らの支配領域下では何でもできる転生主人公が、エロダンジョン作ってうっはうっは。モンスターを配置して冒険者を捕縛ではなく、エロい試練系のダンジョン。半分打ち切りな形だが一通り完結済。

ノクタ諸々2

 R18版なろうのノクターンから、いくつか読んだので。

魔王の始め方 / 魔王の過ごし方

 使い魔を従えてダンジョンを創造・運営モノ。といった出だしだけど、わりと内政モノ。力をつけて国を征服したり大国に侵掠したり。エロはさらっとで、お話が面白いタイプ。完結済。

我にチートを

 異世界召喚なのにチート補正がほぼ付かず、一般人程度の力しかない召喚勇者。村の鍛冶屋に弟子入りして、生産系の平和な日常が描かれる。まあ話が進むにつれて、人脈チートというか魅力値MAXというか普通のルートから外れたところでチート能力を得ていくわけだが。エロはほとんどなし。現行第5章。

エスケープ・グレイブ!

 一言でいうと、爽やか外道。丁寧な言葉遣いと柔らかな物腰から、紳士的な態度ではなく鬼畜な行為が出てくる爽やかな下衆野郎が主人公。かなりえげつないけれど、さらっとしててくどくないから面白く読めてしまう不思議。エター。

雑記

 ご無沙汰しております。

 忙しくて時間がとれなかったり、今更ながら艦これにはまったりしておりました。思うところあって手は出さずにいたのですが、ついうっかり我慢しきれず。いや、ホントに時間が消し飛びますね……。といっても、はじめたばかりは、攻略してない海域があったり、育てたい艦が沢山あるからこそだけれども。

 艦これの熱狂的マイブームが一通り落ち着いて、また最近やる夫欲が高まってきてるので、ぼちぼち更新を再開しようかといったところで一先ず。

かみまほ体験版

紙の上の魔法使い

 なんか見かけて面白そうだったので、体験版やってみた(製品版はまだ発売前)。現実に作用する「魔法の本」をめぐっての話。

Q 「魔法の本」って?

A 書いてあることが現実に起きてしまう、摩訶不思議な本のことよ! 本を開いた者の願いに反応して、本の物語が現実に再現されてしまうの。

Q 具体的にはどうなるの?

A 本の登場人物が、そのまま現実のキャラクターに「役割」として与えられるの。例えば恋愛小説を開いたら、ヒロインと主人公が誰かに割り振られて、強制的に、あるいは無自覚のうちに登場人物として行動するようになるの。このケースだと、二人は本によって恋物語を強制されることになるというわけよ。

――公式サイト コンセプトより

 ファンタジーっちゃそうなんだけど、それなりに重ための話もぶっこんできつつ。実妹がヒロインだなんてのも珍しくすらないけれど、禁断の関係、許されない相手という前提の元きっちりヒロインしてるのは珍しいのかな。それが前提の肉欲エンドみたいなのは相応にあるんだろうけど、社会と一般的な関わりを持ちつつこのルートに進もう、というのが。

 イラストや音楽もいいし、体験版にしてはボリュームも多く、充分楽しめた*1。ものすごい続きが気になるとこで引きにしたなこの野郎。

 以下、ネタバレというわけでもないが、内容に触れつつ。

*1:ちなみに、体験版の範囲ではエロシーンなし。

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雑記

 「素晴らしき日々」というエロゲーが気になっている。

 どこでだったか忘れたが何かで先日名前を見かけ、ざっと調べてみたら評判がいいようで。特設サイトの情報と体験版やった限りでは、わからんわこれとか思いつつそれなりに楽しめる気はする。哲学・文学諸々に鏡の国のアリスですか。アリス引いてくる作品って、晦渋にしたいだけの駄作か、読み解くのに手間がかかるわかりづらい名作か、ってとこだが、後者だといいな。それでも、やりこむだけの時間と体力と気力があるのかというところに大きな疑問符がつく。そもそも、現状で2作品積んでるんですよ。それをやるのが先じゃね?という内からの声が……。

 そしてなんだかんだ言っても、長時間モニタの前に縛り続けられて延々とテキストを読むのはつらい。やはり紙の本の方が読みやすいし、やる夫スレなんかだと、途中で読みやめるのも再開するのも気軽にできる。小説なんかとは違う、ゲームとしてのエロゲーの強みというのは、声がつくことであったり(文字のみより遥かに多くの情報量を含められる)、文章を読ませるタイミングなんかを作り手側が制禦できることであったり、残りの分量についての情報を与えなかったり順に読み進めないと先が読めないことであったりと、そういったところにあるんだろうと思うが、逆説的に、読むのに気合いが必要だったり中断再開が難しいというハードルの高さと表裏一体。そこをハードルと思わない人が嵌まるのだろうけど。ううむ。

 毎日数時間ずつ時間を割けば、1週間やそこらでできるとはわかっていても。積んでるのを先に手を付けつつ、余裕ができそうな数ヶ月後にかなあ。

夢惑い

やる夫は夢に惑うようです

 夢の世界に囚われてしまった、やる夫とミクとその友人たちは、力を合わせてペルソナという不思議な力で夢の世界を解決するために戦うのでした。といった、ペルソナ+メガテンあたりをアレンジしたお話。設定を借りつつオリジナルな話ということらしいけど、原作知らなくてイマイチわからなかった感。いや、ストーリーは充分にわかるから、描写の問題か。AA原作知らないのが多いのと、人間じゃなく怪物とかヒーローとかそういう系のってAAだと特に区別つきにくいし、このお話の役柄で呼ばれる分どうしても。遠坂の凛ちゃんがメインキャラ張ってて可愛かったです(それしか言う気ないのか?

 しかしまあ、奇蹟ってのは起きないから奇蹟なんだけど、それでも奇蹟が起きてしまう場合ってのは、物語の必然上、諦めない心だとか人の絆だとか想いの強さだとか、そういうのになってしまうんだろうね。それを否定するわけじゃないけど、同時に食傷に思う部分もある。読んでる気分の問題だけど、ちーっとばかし、主人公たちが眩しすぎる。物語の要請なく無関係に起きる奇跡ってのは、お話の中じゃ御都合主義って呼ばれる代物だしねえ。

魔王従者

やる夫は魔王の従者になるようです

 先日放映が開始されたUBWアニメを見てみたわけなんですが、彼女滅茶苦茶かわいくないでしょうか。彼女って、ほら、凛ちゃんですよ。今現在「凛ちゃん」って言うと、色んなキャラがいて話が噛み合わない感満載ですが、赤くてツインテールした遠坂の凛ちゃんです。素っ気なく邪険に扱われたあと、頬を染めてもじもじしてる後ろ姿をみたい。ちゃん付けとか拒否るだろうけど凛ちゃんって呼んで照れさせたい。色々ベタであざといキャラ造形なのは重々承知なんだけど、それでも釣られる俺がちょろかった。

 そんな前置きは関係がないと言えば関係ないんだけど、凛ちゃんが出てるやつなんかないかなーって読んだ。ヒロインじゃないけど。ひょっこり魔王ネロを召喚してしまったやる夫が、世界征服を目論むネロの従者としての立場と、平和を愛する小市民的な立ち位置との板挟みで色々苦労するドタバタ日常系。凛ちゃんはクラスメイトで、人知れず魔物と戦う協会の人間。なんでストーリーの中核に関わるけどそこまで出番は多くはない。もう作品の感想じゃねえなコレ。全体的にチョロイン満載だけど、軽く読む分にはそれなりに。

 これまで興味がなかったからあまり覚えてないとはいえ、凛ちゃんの役所ってそんなのが多いような気がする。クラスメイトポジ。原作でもそんな感じってのはあるかもだけど、その位置が映えるってのはあるんだろうなあ。ヒロインにしてるのを読んでみたくはあるが、あまり似合わなさそうというか。