なろう諸々1

 寝かせすぎて抜けたところも多いので簡単に。なろうから。

 

用務員さんは勇者じゃありませんので

 異世界転生チートだけど、そのチートを本人の非なしに取り上げられてしまった主人公の話。一言で、人生ハードモード過ぎる。その所為もあってか油断なく容赦なく手段の選ばなさっぷりは瞠目するものがあって面白いのだけれど。現行3章終了。

 

テクノブレイクしたけれど、俺は元気です

 中高生男子の妄想ぶっとび具合とエロさとアホさを煮詰めて抽出したエロコメ成分――と、まとめるのも若干ずれるからやっぱり過激な中高生男子ノリ成分、に満ち溢れているのだが、意外や意外、本筋はかなり真っ当にサスペンス。或いはハチャメチャな青春譚。ミステリのように丹念に読めば正解が提示されているわけではないが、きっちり事前から伏線を仕込んであるしそれなりの人数を動かした話であるし。なのにどこか読みにくく感じるのはなんでなんだろうね。現行3章終了。

 同作者の「正しいアイコラの作り方」の方も同系統。こっちはさくっと完結済。

 

この世界がゲームだと俺だけが知っている

 第2部(128章)をいくらか過ぎたあたりでギブ。

 端的には、対象読者じゃなかったんでしょう。もう少し詳細に言うと。この作品の面白さって二次創作的なものなんだよね。原作ありきの面白さ。1点目、原作イコール、作品世界にあたるゲーム自身も創作、架空のものであるのに、面白さは二次創作的なものというところで無理が生じてるところがある。ぶっちゃけ御都合主義に見えて素直に楽しめない箇所も多い。2点目、それでも評判なのは、多数のゲームのネタを取り入れて「ゲーム」自体の二次創作的な作りにしている。要するに大雑把に言えば、ゲームあるある。まあそんなわけで「原作」自体をそこまで知らない以上あんまり面白がれるわけもない。端的に対象読者じゃなかったという話。