系統樹

<Infinite Dendrogram>

 VRMMOモノなんだけど、現実になった系でもデスゲームでもなく、普通にゲーム世界でわーわー楽しんでるだけのタイプで、なんか逆に珍しい気がする(まあ本当にゲームなのかってとこは留保されてる)。とはいえ、主人公がゲームではなく実在の世界だと認識して行動するってキャラ設定なので、描写的にはログアウト不可系統や異世界召喚モノとあまり変わりはないか。

 ストーリー。受験のため1年半遅れでようやくゲームを始めた主人公。なんも知らない初日から、所属国の要人に関わるクエストに巻き込まれたり、ランカーだとか有名人に色々関わることとなって、注目のルーキーみたいな感じで頑張っていくのでした。現行、恰度5章208話が終了したところ。

 以下、ネタバレじゃないけどちょっと気になったとこ。

 

 わりと「な、なんだってー!」となる衝撃の展開――具体的に言うと、実はキャラAの正体は、話題に出てた(有名な)キャラBだったんだよ!(棒読み)って展開が多い。それ自体はきっちり事前に構成練って伏線仕込んでやってるんだなーってポイントなんだけど。キャラ視点においてその情報を持っているか否か(読者目線でわかる)というところが若干甘いような。

 ①読者視点で、A=Bという伏線がある

 ②主人公視点で、A=Bと気づくことが可能な描写がある

 ③読者視点で、実は主人公がA=Bだと気づいてる描写がある

の3つがあって、①はあからさまにやるかこっそりやるかだけであって問題は②③なわけですよ。主人公がA=Bだと知っていたとして、②はまあ書かれてない範囲でって言い訳効くけど、③無しにいきなりA=Bを知ってると書かれても違和感があるし*1。逆に、③のような描写を散々しておいてから、A=Bに気づいてなかったとかもあって。主人公の洞察力ぶれっぶれ過ぎ。

 それなりにミステリ読んでる影響或いは弊害なのかね。本筋とは関係ない些細なとこなんだけど、ミステリだとがっつり影響してくる類の話もあるわけで。まあ③を読み落としていたなんて恥ずかしいオチだったら申し訳ない。

*1:それ自体は別に構わないのだけれど、主人公は気づいてないだろーって散々煽ってからの実は気づいてました。って言われてもねえ……。

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