女神・光鱗

やる夫は女神の冒険者のようです (光鱗鎮定編)

 ニートのやる夫が一念発起して冒険者になった。偶然にも、地元の霊山で眠りについていた神を起こし、英雄としての契約を結ぶ。その神、らきすた神は、世界を滅ぼす力を持つ悪魔を封印しており、やる夫と契約を結んだ所為でその封印がとける。悪魔が目覚める数日後までに、らきすた神はやる夫を鍛え上げ、世界の破滅を防ごうとする――

 

 っていう説明は間違ってないんだけど、斜め上どころか全く予想のできない方向に向かっていく。そもそものやる夫からして、やらない夫の部屋でいきなり放尿かます等、初期やる夫ちっくなフリーダムな存在。というか人格破綻者。そのやる夫が主人公なわけで、展開はどんどん明後日の方向に。チート+ハーレムものなんだけど、そこに分類するのもなあ……という作品。

 某所で伏線が秀逸と紹介されていたので読んでみたのだけれど、まさに。明後日の方向に迷走しつつ、それが一つの糸になって収束してくる結末は圧巻でした。まあ伏線についてのみ言えば、後付けとかキャラ性格付けでだいぶ上手いこと誤魔化してる感もあるけど。