1901-

全てを終わらせる戦争

 友情破壊ゲームの名高いボードゲームディプロマシー」が題材。名前聞いたことあるだけで細かい内容までは知らなかったけれど、これは面白そうねえ。20世紀頭の欧州を舞台にした、陣取りゲーム。

 ディプロマシーにおける戦闘は、戦闘地域の隣接地域から受けた支援が多い方が勝つという単純なものだが、ここにディプロマシーの友情破壊ゲームたる所以が存在する。すなわち、自国以外の軍隊から支援を受け取っても構わないのである。

 実はディプロマシーでは、毎ターン、プレイヤー同士が交渉を行うための時間が設けられる。ここで各プレイヤーは、戦闘や軍隊の輸送に関する支援の約束を交わすのだが、その約束にどんな条件をつけるか、はたまた実際に約束を履行するかどうかは、プレイヤーの判断に委ねられている。

 このため、複数の国から相反する交渉を持ちかけられたり、逆に両方から利益をせしめたり、支援の見返りだけ受け取って反故にする、果ては支援の約束をした方を逆に攻撃する、といった駆け引きが可能である。

――ニコニコ大百科「ディプロマシー」

 戦闘は事前の口約束とその裏切りによって結果が決まってしまう。つまり、ダイスやそれに類するランダム性を一切排除してるわけで、そりゃ友情破壊ゲームになるわなあ。GMというPL共通の仮想敵となりうる存在もいないし。

 

 件の動画は、4ターン時点でエター。他ジャンル含めても完結した作品はないみたい。

 しかし、この題材絶対面白い*1から、誰か新作で作らないかしらん。PCとして(ゲーム内行動)の最適解と、PLとしての感情の板挟み――大正義はるちは同盟からの、裏切るべきか相手が裏切ってくるんじゃないかの疑心暗鬼!とか。そういう意味では卓m@sというより、ノベマスというか一人称小説っぽい形になってくるのかな?

 お隣さんでもいいっちゃいいけど、東方だとあまり題材的に向かなそう。東方の場合、カップリングが薄いというか自由度高すぎて、絶対的な共有認識という前提が置きにくい。PL同士の関係性がわかりやすい方が、話は面白くなるよね

*1:と同時に、荒れやすそうという懸念もあるが。