朝まで 3

朝までセッションしてたのに…

感想1 →感想2

 いやー、面白かった。

 最後まで毎回毎回独自の特殊ルール導入で飽きはないし、PCたちがLv15突破してるのに戦闘がヌルすぎず、かといって全滅もなく死亡すらほとんどないという驚きのバランス。最終セッション・ラスボスも、ダイス目次第では充分に負ける可能性があったというギリギリさ。恰度いい按配になるようにGMがこっそり調整したり救済措置いれたりしてるわけだけど、タネ明かし見てもよく練り込まれてるなあ、と感心するしきり。そして、厖大なほどのオリジナルデータ。ボツ案なのに、オリジナルアイテム180個(宝石36種×5パターン)とか、魔剣(オリジナル武器)1000個とか、よく作れるなあ。53缶で配布のダンジョンデータが期限切れでDLできなかったのが少しばかり残念。

 ストーリー的には、人族の限界を突破した面々に相応しく、世界の危機に立ち向かう英雄といった壮大な展開。ただPCだけが活躍するわけでなく、NPCの扱い方も上手かった。NPCも操作しての共同戦闘や、ユニット化した軍単位での大規模戦闘。それに、敵キャラ・ボスとして出たNPCが仲間になって共に背中を預けるってのは、お約束だけどよいものだと思う。しかし、序盤も序盤のセッション2で初登場した雑魚敵キャラが、最後の最後まで*1最大のライバルになるとは……w いや、ホントにいいキャラだけど。

 

 設定・世界観の考察的な面でも、がっつりしてましたね。ファンタジー世界にガチな社会経済の考察は野暮*2とはいえ、大規模戦闘における兵力を設定するために、税制から考察してるのは流石としか言いようない。しかも折角だから公開しとくか的な裏設定だし(セッション38-1)。「守りの剣」と「剣のかけら」の設定は、言われてみればとても妥当に思える解釈(セッション39-3)。

 

 しっかし、次回作やるとしたら「必殺技を使えるようにしたSW2.0改変バージョン」という題目で、概要がおまけ(105缶)で紹介されてるんだけど、ぼくの知ってるSW2.0ドコー?状態w 既存のゲームのいいとこ取りをしてるだけなんだろうけど、よく作れるなあと感心するばかり。何にせよ次回作は楽しみだし、100本を超える超大作も楽しませてもらいました。

*1:完結はセッション40

*2:大抵どっかで破綻してファンタジーパワーでどうにかなってる、という結論に。