開拓者たち

レーゼルドーンの開拓者たち

 橋の国・ダーレスブルグ公国から真北、レーゼルドーン大陸エイギア地方。蛮族の支配地であったが霧の街の開放によって、開拓が急成長で進んでいた。そんな小さな開拓村の一つに、PCたちは開拓者として住み着き、エイギア地方をまたにかけて活躍することになる――。

 

 先日のGM奮闘記が、真っ当な力押しでインフレ釣り合いの卓だとしたら、こちらは搦め手・奇策で、まともにやったら全滅必至なバランスの卓。ルールの穴を突くような解決策が多く、右も左もわからない初心者にとっては大変参考になる(真似しちゃダメなのも多そうだが)。

 初セッションのボス戦(セッション1-3,4)からして、驚きのボス9体(計××部位)!*1 明らかに勝てない相手だろうに、攻略がエレガント過ぎて、一発でこの動画に惹かれてしまったのであった。

 

 その他にも、上手い手があるもんだなーという戦闘が沢山*2。理があると納得したら、きっちり筋を通してPC有利な判定をするGM真美も素敵だが。

  • 周囲の状況を上手く利用した、野盗モヒカンの拠点への奇襲(セッション2-4,5)
  • 対飛行モンスターで、GMが落下による一撃死を対策した状態での、それに対する対策(セッション21-5)
  • 戦闘回避可能なPCたちに対する、戦闘の強要(セッション23-7)

 

 キャンペーンの後半になると、シティ・アドベンチャーどころか「永田シティ・アドベンチャー」な、剣と魔法の代わりにカネが飛びかう「政治・ワールド2.0」になったり(セッション19)、ラスボス戦が色々予想外だったり、ホント何が飛び出してくるのかわからなくて大変面白い作品でした。

*1:色々とランダムダイスによる不運。

*2:よく理解できてないだけで、わかる人から見れば賞賛すべき奇手みたいなのがもっとあるのかもしれないが。