学ぶ諸々2

 読了メモ代わり簡単に。学ぶ系系統から。

 

やらない夫となのはさんと珈琲豆と

 なのは二次の日常モノと、学ぶスレ要素が半々。かなりガチに珈琲の蘊蓄垂れ流し。さすがに自家焙煎はハードル高過ぎというかガチすぐる。完結済。

やる夫がウヰスキーを造るようです

 朝ドラの主人公にもなった日本でのウイスキーの創始者・竹鶴政孝の伝記調で*1、日本のウイスキーの起こりから丁寧に。完結済。

やる夫と薔薇乙女の自転車B級グルメ散歩

 クロスバイクロードバイクの入門的な内容+東京東部メインでラーメン紹介。

やる夫で学ぶ鉄道模型

 タイトルそのまま。完結済。

やるやらと行く、貨幣学の旅

 ストーリー式で。わりと最近始まった現行。

やる夫と軍人さん

 日本好きガイジンさんとの実録エピソード的な日常モノ。なんてことはないのだが、たまに読み返したくなる。

*1:ドラマ放映よりこっちの連載開始が先。

なろう諸々2

 ひき続き、なろうから簡単に。

 

こちら討伐クエスト斡旋窓口

 転生主人公らしく授かったチート能力を活かして冒険者として活躍するわけではなく、その能力を隠しつつも活かして、冒険者ギルドの窓口職員として活躍。ちょっとひねった切り口で面白いわけなんですが、話が進むにつれ冒険者的な活動というか主人公っぽい役回りになってしまうのが少々残念。結局こうなるのかと。現行7章途中で停止中。

異世界食堂

 その点、こちらの主人公はあくまで一般人で脇役を崩さず――いやまあ真の主人公は異世界食堂という場かつ現代料理だが、1話完結連作短篇オムニバス風に展開していくのは中々に好み。「場所」を主人公とするタイプの話全般に弱いと指摘されれば否定はできないのだが。

 しかし「自分達より下である、未発達な文明社会を見て優越感に浸る系」*1なんて評は核心を突いてるわけで、これに限らず頭の片隅に置いておかないといけないでしょーね。悪趣味だけど読んでて楽しいのは事実なわけで。

なろう諸々1

 寝かせすぎて抜けたところも多いので簡単に。なろうから。

 

用務員さんは勇者じゃありませんので

 異世界転生チートだけど、そのチートを本人の非なしに取り上げられてしまった主人公の話。一言で、人生ハードモード過ぎる。その所為もあってか油断なく容赦なく手段の選ばなさっぷりは瞠目するものがあって面白いのだけれど。現行3章終了。

 

テクノブレイクしたけれど、俺は元気です

 中高生男子の妄想ぶっとび具合とエロさとアホさを煮詰めて抽出したエロコメ成分――と、まとめるのも若干ずれるからやっぱり過激な中高生男子ノリ成分、に満ち溢れているのだが、意外や意外、本筋はかなり真っ当にサスペンス。或いはハチャメチャな青春譚。ミステリのように丹念に読めば正解が提示されているわけではないが、きっちり事前から伏線を仕込んであるしそれなりの人数を動かした話であるし。なのにどこか読みにくく感じるのはなんでなんだろうね。現行3章終了。

 同作者の「正しいアイコラの作り方」の方も同系統。こっちはさくっと完結済。

 

この世界がゲームだと俺だけが知っている

 第2部(128章)をいくらか過ぎたあたりでギブ。

 端的には、対象読者じゃなかったんでしょう。もう少し詳細に言うと。この作品の面白さって二次創作的なものなんだよね。原作ありきの面白さ。1点目、原作イコール、作品世界にあたるゲーム自身も創作、架空のものであるのに、面白さは二次創作的なものというところで無理が生じてるところがある。ぶっちゃけ御都合主義に見えて素直に楽しめない箇所も多い。2点目、それでも評判なのは、多数のゲームのネタを取り入れて「ゲーム」自体の二次創作的な作りにしている。要するに大雑把に言えば、ゲームあるある。まあそんなわけで「原作」自体をそこまで知らない以上あんまり面白がれるわけもない。端的に対象読者じゃなかったという話。

シェアハウスゲー

シェアハウス

 全方向に喧嘩売りつつどーでもいいけど面白い馬鹿話とかちょくちょく挟みつつ、最終的にはいい話。作者氏の作品全般的にだが、なんだかんだで力強いよね。レールから外れてまっとうな道でなかろうとも、前向きに楽しく生きていこうって押しつけがましくもなく。距離感が心地いい。

 まとめが追いついてないが、全18話で短めながらも完結済。この作品は、ようやく、エタらずに、祝・完結。

 

エロゲーのシナリオ考えたwww

 やる気なさそうなタイトルに反して真っ当な作品。街に広まる(たぶん悪の)魔法と、かけられた魔法を消して回ることが、トラブルを抱えたヒロイン達を救済することになって仲が深まっていく……というそれこそエロゲのような展開。なんだけど、次第に魔法どっかいってラブコメったり不良グループの抗争だったりと結構な群像劇になっていき、まだまだ先が見えない。登場人物多いけど、しっかりキャラ立ってるし全体的に丁寧。現行27話。

ぷよ35

ぷよm@s 35

 何故か34話35話と見てなかったのを今頃。ストーリーの展開はともかく、戦法の強弱・相性としては予想通りの結果に。

 以前に感想書いたときにちらと触れたけど、決してデスタワーが最強とは思えないんだよね*1。速攻・潰しに対してかなり弱い。動画では上手いこといったやつばかりを使っているからそうは見えにくいけど、起爆色が延々こないなんてザラなわけですよ。普通の5連鎖・4ダブに対してもそれで負けるなんてよくあるのに、況んや速攻2連鎖マルチに対してはをや。ペチ耐性だって言うほど強くない。基本形で組めばリカバリーできるのは本篇だったか講座で言われていたけど、参式のような1列目3列目も柔軟に活用していく形だとそういうわけでもなく。おじゃまぷよが降ってくる前に起爆する以外の対応がとれない。

 起爆色がこないというところに致命的に表れるんだけど、色が偏ったときの対応策に乏しいってのが最大の欠点だと思うわけです。2択3択から発火色を選ぶ、或いは、2箇所から起爆可能という形にはできない。*2

 理想型が来たときのパフォーマンスは他の追随を許さないほどに最強だが、そうではない場合でも一定のパフォーマンスを出せるかというところで不安定で、特に試合数を重ねた場合、安定して勝てるかというと疑問が残る。言ってしまえば、運ゲー要素も大きい初代のシステムに完全に乗っかっていて、運ゲーを否定する、或いは、運による差・バラつきをなるべく少なくする、という積み方ではない。それがデスタワー評っすかね。4ダブ致死と2ダブ速攻の両天秤*3だなんて柔軟な切り替えもできないわけで、対戦ゲームとしての相手への対応力の弱さも追加できるかな。

 と、以前に似たような趣旨を途中まで書いて投げて、答えとなる動画が出てから改めて書いたところで今更感溢れてるというか本当に前から思ってたのかよと言われてもしょうがないが、まあ書いたので投稿しておく。

 

 ストーリー展開は決まっていても、ここまで高度になってくるとぷよシーンの作成のハードルが非常に高く、それが故に制作ペースが落ちてるのだろうとは思うけど、期待せずに続きを期待したい。最終回の道筋を出しちゃったわけだし。それにしても、予想はしていたけど、真美の覚醒は楽しみですね!

*1:それでも充分に強いし、今話の美希はキチガイじみてる強さだとは思う。vs千早の1戦目、最終形自体はデスタワーでよくある形だけど、あの手順で組めるのははっきりいって頭おかしい。逆に2戦目、高い4列目に驚いてる演出があるが、こっちはごく普通の基本的な積み方。

*2:上から発火して4連鎖5連鎖になる時もあるけど、不確実だし所詮単なる遅い多連鎖でしかない。

*3:美希vs雪歩の3戦目など。

漫画諸々1

 漫画はもう少し読みたい/読んだ方がいいとは思うのだけれど、対時間・対収納の両者で金銭的コストパフォーマンスを考えるとどうしても伸ばす手が鈍くなってしまう。残念なことに、品揃えのいい漫画喫茶も遠出しないとないもので。

 この土日で全巻無料配信なんぞされていたので、折角だから。ざくっと感想メモ。ややネタバレっぽいのあるやも。

 

Read more

ノクタ諸々4

 R18版なろうのノクターンから。

ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない

 典型的なゾンビモノ。ただし、主人公はゾンビに襲われたものの何故かゾンビ化しない特異な立ち位置。とすると、独り自由に鬼畜な18禁展開で進むのかと思いきや、そんなこともなく普通に生存者と協力してサバイブの定番ゾンビモノっぽい進行。エロは少なめ。更新遅め。

雨は地獄から

 こちらもゾンビモノ。ゾンビじゃないけど。みんなで力を合わせて生き残りましょうだなんて展開でなく、自分たち以外は資源を食い潰す敵だから出会ったら殺しましょう。そんな素敵な思考でガンガン進む。他の登場人物もわりとそんな感じ。パニックになりつつのサバイブというより心理戦での殺し合いで殺伐。なかなか続きが気になる展開。

 ゾンビ代わりの御雨という魚型モンスターの設定えぐいねえ。サイズが小さく水道管を移動できるから、安全圏が極端に少なくなる。バリケードでショッピングモールに立てこもるってのもアウト。水場がある時点で顕在・潜在的な危険区域となると、生存してくには中々しんどいわけで。

下僕の俺が盲目の超わがままお嬢さまの性奴隷な件

 タイトルそのまま。金持ちでワガママなお嬢様に何故か気に入られた主人公。彼女が失明してからは、住み込みで彼女のお世話をする生活に。内緒の恋人関係というわけではなく、お嬢様から下僕へのワガママな命令にエロいことが含まれるようになった、という感じ。まだまだ序盤でこれからに期待。

閉じ込められた二人の話

 珍しく?普通に純愛系のエロ小説。普通のってなんだ。ストーリーの面白さより、エロい行為自体の描写がメインというかそんな。

 ファンタジー要素なしの高校生の現代モノだけど、キャラ設定自体はファンタジー過ぎるよなあ。おとなしく清楚な外見の美少女過ぎない美少女だけど、内面は常にエロいこと考えていて変態プレイに興味満々で欲求不満でやりたがりの痴女がヒロイン。これがファンタジーと言わずして何がファンタジーなのか。ド定番ではあるけれど。現行3章。

あの世裁判員

やらない夫があの世の裁判員裁判をつとめるようです

 死後、天国行きか地獄行きかを決める閻魔様の裁きにおいて、下界と同様に裁判員制度が導入され、高校生のやらない夫がその裁判員に選出されてなんやかんや。タイトルそのままな話。わりと短めで本篇完結済。

 それよりも珍しいのは、この作品の出自。元はラノベ新人賞に応募して落選した小説が原作。そのネタくれと小説作者から許可をもらいスレ作者がやる夫スレ化。原作小説の作者の方も、先日晴れて商業デビューだそうで。二次創作ということになるのだけれど、その原作自体は両作者以外は誰も知らないわけで、なんとも不思議な気分。*1

 

 そういった情報を踏まえて読むと色々面白くある。具体的に言うと、サブヒロインたる立ち位置のシュテル。これがもし、やる夫スレではなく元のラノベを読んだとしたら、素直にサブヒロインのキャラとして受け取るような気がする。が、このスレ見るとメインヒロインのような扱いなのよね。ちょっとした仕草それ自体はたいしたことがなくとも、AAとして表現されるとその魅力が倍増したり。

 あるいは、AA自体によってストーリーが引き摺られたりするなんてこともあるだろう。既に他者の手によって作成されたAAを利用してストーリーを作るわけで*2、そのAAの種類や表現できる内容によってストーリーも制約を受ける。制約。制限。ストーリーを主として見る場合、マイナスの要素になるのは事実。だからこそやる夫スレが面白いというのはあるし、この作品で言えば、シュテルがメインヒロイン化してるのもその影響が多い――言ってしまえば、シュテルのAAが可愛く魅力を大幅に引き上げてるからだと思われる。ホントかわいいもん。

 そんなやる夫スレの特徴・特異性を考えるにあたって、中々面白い題材ではないでしょーか。原作小説が読みようないのが弱くはあるが。

*1:新人賞の下読みや他に見せた友人等もいるだろうが。一般に公開されていないという点で変わりなし。

*2:AA自作される作者もいるが。

buddy

やる夫のMyBuddyYouBuddy

 現代異能バトルモノ。

 「バディ」という存在が生み出された社会。男性のみが作れる自分の分身たる存在で、身体能力も人間以上で何らかの異能を持つ。一般的に普及し人権も認められその存在が当たり前となった社会。とすると次に問題になってくるのは、異能を持つバディが起こす犯罪である。主人公のやる夫は学生だが非常勤として、バディ犯罪を取り締まる組織PASに所属し、罪を犯したバディを日々ぼこぼこに、もとい、取り締まっているのであった。

 といった設定のお話。バトル中心。ギャグ調ではあるが結構クズなキャラ多め。お話としてはわかるけど、正直ないわーってレベル。少数精鋭といえば聞こえはいいけど、問題児どころか実績と権力を笠に着た犯罪者スレスレのやつらばっか。あと何というか、全体的にチョロい。

 

 まあそんなことより、バディという設定が中々面白い。ヒトに近いがヒトと異なるバディという異種族と共存している社会であり、あるいは第三の性別としても捉えることができる。そういったSF的な思考実験として興味深い。序盤は世界観の説明としてそこらへんのネタが多めだが、次第にバトルメイン。そっちはそっちで面白くはあるのだが、個人的には社会制度とかそこらへんのネタを延々やってほしくはある。絶対に話としてはつまらなくなるし人気も出なくなる道だが……。

 

 微妙にネタバレ込みの余談。

Read more

メイド進む

メイドは進むよどこまでも! / 番外編

 学校まるごと異世界に召喚され、みな剣士や魔法使いだなんて恰好・職業になってしまったにも拘わらず、主人公(女子高生)だけ何故か、メイド。非戦闘職なメイド。化学部の仲間がモンスターと戦ったり採集してる中、主人公は化学室でお留守番の内職生活。

 そんな、わりと生産職っぽい日常の異世界召喚モノ。便利な魔法っぽいスキルで細かい部分は省略しつつ、化学知識と設備でメイドやってるのが新鮮。っても、後々戦闘に巻き込まれたりチート能力得たりはするんだけれど。

 さばさばした女性っぽくない女性主人公の一人称で、長ったらしい心理描写も少なく*1、さくさく話が進む。展開もあっさりしててどんどんイベントが進行してくので、大変読みやすい。つい先日完結済で、番外編も終了。

 

 好きなのは、序盤、手探り手探りでサバイバル生活をしてるパートかなあ。中盤以降、一本道のお使いクエストのようになってる部分はどうしてもだれるし、終盤は能力上がり過ぎて何でも可能になってしまうのが、最初っからチート無双な話でないだけに、どうも。この辺りは上手くお話を畳むのは難しいってことなんでしょうが。

 番外編は番外編でいいね。特に召喚前の顧問視点での日常話。ゆるさと面白さと真面目さが独特の雰囲気。具体的にここがすごいってタイプではなく、雰囲気が好きとしか言いようがない。こんな。

「パンはパンでも食べられないパンって何だろう。それが第一回化学部ディスカッションの議題です」

〔……〕

「……ふらいぱん」

「角三君、それは甘いですよ。いいですか、世の中には鉄の塊を食べられる人が居ないとも限りません。そして、俺達は世界に鉄の塊を食べられる人が居るかどうか、確認する術を持たない以上、フライパンを『食べられないパン』とするのは早計です」

角三が言った正論は、あっという間に社長に撃墜された。

「いや、待て、社長。そもそもここで問いている問題は『食べられないパン』だ。それは一部の人間にとって、なのか、万人に食べられない物なのかを定義する必要がある」

そして鈴本がこういう事を言いだしたので、会議は紛糾した。

「そもそも、食べる、って何?飲み込めたらOKなの?」

――第一回化学部ディスカッション~パンはパンでも~

 

 ついでに。新作「乙女ゲームでジェノサイド!」の連載が始まっている。まだ序盤も序盤でなんともだが、こちらも面白そうで楽しみにしている。

*1:延々と鬱々くどくどした一人称での心理描写がダメというわけではない。それなりに好んで読む。ただし、ウェブ小説ではあまり求めていない、というのはある。